開催まであと2週間 「しらみず文化大学」徹底解剖

開催まであと2週間に迫った「しらみずアーツキャンプ」。今回は、様々ある企画のうち「しらみず文化大学」のフィールドワークをフィーチャーして、アーツキャンプの見所を紹介していきます。

 

-座学で「文化のまちづくり」のスタートラインに立つ

座学は午前に合計で3講座あり、それぞれ1時間ずつ。流れも意識していて、この3講座を受講すると、これまで以上に内郷という地区が立体的に見え、思わず地域づくりに関わりたくなってしまうはず。白水地区の課題や文化を学びながら、それを使ったアートやデザインによる課題解決を考えるヒントが得られることでしょう。各講座を簡単に紹介します。

 

4人の講師にお越し頂きます(左より、猪狩僚さん、夏井芳徳さん、長野隆人さん、高木市之助さん)

 

座学講座① igokuから地域課題を考える

講師:猪狩僚さん(いわき市地域包括ケア推進課)

いわきも御多分に洩れず地域課題が点在しています。特に旧産炭地で見られるのが過疎化、高齢化。さらに独居世帯も多く、これからの地域の福祉をどう構築していくのか、多くの課題が残されています。そこで、いわき市地域包括ケア推進課で「いごく」のアクションを起こしている猪狩遼さんにレクチャー頂きます。いわきの地域課題は、もう他人事ではありません。

 

座学講座② 石炭をめぐるふたつつの謎 /

講師:夏井芳徳さん(いわき地域学會)

白水地区の場合、そのような地域課題があるのは、単に中山間地であるということよりも、そこが「産炭地である」ことに起因している面があります。課題がある。しかし文化的価値や歴史があるわけです。座学講座2では、おなじみ、いわき地域学會の名物講師、夏井芳徳先生からお話しいただきます。課題が大きい地区に見えるけれど、その裏側にある豊かな文化を学びます。

 

座学講座③ アートプロジェクトとデザインの効能

講師:長野隆人さん(いわきアリオス)、高木市之助さん(デザイナー)

その文化的価値を、地域課題と向き合う「武器」にしていくためには、それを活かす手法を学ぶのが近道。というわけで、豊かな文化や歴史を、いかに地域と接続していくのか。アートや文化、場づくりの側面から、いわきアリオスの長野隆人さん、市内でさまざまなクリエイティブに関わるデザイナーの高木市之助さんにお話頂きます。

 

3つの講座を受けると、あなたはすでに、文化的アプローチによって地域と向き合うプレイヤーとしてのスタートラインに立っているはず。地域づくり、文化事業、アートプロジェクト、医療や福祉、さらには地域史やいわきの文化に興味のある方に参加して頂きたい講座になっています。基本的には自由参加です。どれか一つだけ受講してもいいですし、途中参加、途中退席も可能です。ぜひ気軽に参加してみてください。

 

-歩くこと、めぐることで、土地や人のリアルに触れる

午後はフィールドワークです。選択制になっており、下に紹介する①〜⑦のコースをふたつ選ぶことができます。まち歩きもよし。撮影してもよし。自由気ままに歩いてもいいし、みろく沢や川平地区に密着してもよし。白水地区の面白さを十分に楽しめるコースになっています。フィールドワークには予約が必要です。

いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会
(いわき市 文化スポーツ室 文化振興課内)

TEL:0246-22-7544 FAX:0246-22-7552
E-mail:bunkashinko@city.iwaki.lg.jp

こちらまでご予約をお願いします。

 

①、風とカルマのツーリズム 「弥勒沢~ヒトは何をつくるのか」

ガイド 江尻浩二郎 / 話者 渡邊為雄(みろく沢炭砿資料館館長)
時間 13:30~15:30(予定)(こちらのコースのみ1回だけの上演となります)
定員 10名
集合場所:みろく沢炭砿資料館
内容:いわき潮目劇場「風とカルマのツーリズム」の今年のメインプログラム。幼少期のドヂ車(手作り木製三輪車)製作に始まり、炭鉱時代、養鶏時代の数々の発明、自宅周辺の井戸や道路や橋、そしてとうとう資料館とその写真集まで独力で作ってしまった為雄さん。その「ものづくり」の歴史をご本人と共に振り返ります。

 

②、風とカルマのツーリズム実験企画 しおめ彼方此方「石炭(スミ)の道、あみだの堂」

ガイド 内郷まちづくり市民会議公認ガイド
時間 ①13:30~ ②15:00~
定員 それぞれ20名
集合場所:みろく沢炭砿資料館周辺
内容:内郷まちづくり市民会議の皆さんとのコラボ企画。みろく沢の町歩きの標準コースとなっている「石炭(スミ)の道」だけでなく、そこに白水阿弥陀堂までを加えた特別コースを歩きます。いわきの潮目「みろく沢」の歴史や魅力を知る第一歩となるコース。初めて白水地区に来る方、地元の人に案内してもらいたい方には最適のコースとなっております。

 

③、風とカルマのツーリズム実験企画 しおめ彼方此方「かわだいらと学びの舎」

ガイド 遠藤隆宏(白水小学校校長)、馬目行雄(川平区長)
時間 ①13:30~ ②15:00~
定員 それぞれ20名
集合場所:白水小学校体育館
内容:今年度で閉校が決まっている白水小学校。大変素晴らしい小学校として知られています。その白水小学校の教室で、遠藤校長先生による学校の歴史や価値を学ぶ特別授業をして頂き、その後、校長先生の案内で学校を見学。さらに、小学校のある川平地区の馬目区長とともに学校周辺を歩くコースです。小学校を含めた川平地区の魅力をたっぷりと体感できます。この日限りの特別授業!

 

④、アリオスの長野さんと芸術鑑賞「行き当たりばっ旅」

ガイド 長野隆人(いわきアリオス)
時間 ①13:30~ ②15:00~
定員 なし
集合場所:みろく沢炭砿資料館周辺
内容:今回のアーツキャンプの企画展「みろくざわ芸術展」を、いわきアリオスの長野さんとともにじっくりと鑑賞するツアーです。作品に込められた意味や鑑賞の仕方などを長野さんと一緒に考えていきましょう。13:30、15:00のタイミングでは、スタート地点の資料館にいてもらいますが、そのあとのコースは長野さん次第。途中参加の方は、長野さんがどこにいるか探してみましょう。アリオスのツイッターを見れば、長野さんの居場所がわかるかも?

 

⑤、撮って歩いて、ファインダー越しに白水を見る 撮×撮ToriDori in SHIRAMIZU

撮影:中村幸稚

 

ガイド 中村幸稚(フォトグラファー)
時間 ①13:30~ ②15:00~
定員 それぞれ15名
集合場所:白水小学校正面玄関
内容:ただまち歩きするだけではありません。写真を撮りながらじっくりと。いわき市内各地で写真を撮りながらまち歩きする企画を展開しているフォトグラファーの中村さんとともに、白水地区を歩きます。ファインダー越しに見える川平。かつて隆盛した常磐炭鉱の痕跡を、中村さんとともに探してみましょう。

 

⑥、『新復興論』を片手にいわきの潮目をめぐる 1時間半の超高速いわき潮目巡り

撮影:鈴木禎司

 

ガイド 小松理虔(フリーライター)
時間 ①13:30~ ②15:00~
定員 それぞれ7名
集合場所:白水小学校正面玄関
内容:今年9月に『新復興論』を上梓したフリーライターの小松さんと、小松さんの車で市内を巡るツアーです。本の中で紹介されているポイントを、小松さんの言葉で解説してもらいながら巡っていきます。小松さんの自家用車を使うため7名限定となりますが、内郷地区を中心にしつつも、圏外に出ながらいわきの潮目を読み解いていきます。

 

⑦、ガイドを片手にフリー周遊 しらみずフリーツアー

ガイド ガイドマップ参照 時間なし 定員なし 集合場所も自由
内容:自分の目で、じっくりと巡りたい。そんな方にも川平を味わって頂くべく、フリーコースを用意しました。そのための簡単なガイドをお配りします。そのガイドに従って、白水地区を歩いて見て下さい。今までは見えなかった景色が、見えてくるかもしれません。ガイドのいるフィールドワークを1つだけ選択し、残りの時間をフリーコースで楽しむのもオススメです!

 

午前は体育館でじっくり学び、午後は現地を見て回る。しかし、そこで探すべきは「答え」ではなく、「問い」かもしれません。どのように地域と関わるべきか。どのように生きるべきなのか。いわきとは、どのような土地なのか。そんな根源的な問いが、フィールドワークのなかで見つかるはずです。ぜひご予約の上、ご参加ください。

座学もフィールドワークも基本的には自由参加ですが、フィールドワークは、参加人数を事前にできる限り把握しておくため、できるだけメールやファックスにて「ご予約」ください。メールや申込書に希望する講座を「2つ」記入するだけ(①のツアーのみ1回)。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

いわき潮目文化共創都市づくり推進実行委員会
(いわき市 文化スポーツ室 文化振興課内)

TEL:0246-22-7544 FAX:0246-22-7552
E-mail:bunkashinko@city.iwaki.lg.jp

こちらまでご予約をお願いします。